このブログの名前を「あかふじ」にしました。もちろん赤富士のことですが、4文字が収まりがいいのと、ソフトな感じがするのでひらがな表記にしました。
ところで「あかふじ」には赤富士と紅富士の二つがあることをご存じでしょうか?
赤富士
まず「赤富士」の方ですが、これは朝日に照らされて赤く染まる富士山を指し、夏から秋にかけての晴天の早朝にのみ見られるものです。

紅富士
一方の「紅富士」はというと、冬から初春にかけて、雪の積もった白い斜面が日に照らされて淡い紅色になった状態を指します。

凱風快晴
因みに、このブログのアイコンは生成AIで作成したものですが、私は「赤富士」と指示したにも関わらず出来上がったのは雪の積もった「紅富士」の方でした。AIに正しい赤富士をしつこく教えたのですが、何度やっても生成されるのは紅富士の方でして、雪がないと富士山と分かりにくいのでそうなるのでしょうね。「あかふじ」であればどちらでもOKということで、所詮は機械が描いたものと妥協しました。
その点では、改めて葛飾北斎による『凱風快晴』の素晴らしさを思い知りましたね。これを超える赤富士の絵に私は未だ出逢えていません。

縁起物
そして、なぜ赤富士かと言えば、私が旧富士銀行出身であることによるノスタルジーが入っていることは間違いありません。
赤富士というのは、厄除けや商売繁盛、願望成就、悪縁の断ち切りなどの効果があるとされている 縁起物です。また、風水では「赤」は太陽のエネルギーを意味し、活力をみなぎらせる色とされています。
当時の富士銀行では、お取引先企業の周年記念など、お客さまのお祝い事の際に赤富士の絵を贈ることがよくあったのですが、私もいつの日か自分へのご褒美に赤富士をと、ずっと憧れてきたものです。
私の自宅から冬の晴れた日には綺麗に富士山が見えます。お正月の初日の出に照らされて薄っすら紅く染まった富士山(この場合は紅富士)を拝んで新年を迎えるのがここ数年の慣わしですーー今年も良い年でありますように。
